2021年8月29日(日)
安保理、自爆テロ非難
「もっとも強い言葉で」と声明
【ワシントン=島田峰隆】国連安全保障理事会は27日、アフガニスタンのカブール空港付近で起きた自爆テロについて「もっとも強い言葉で非難する」とした報道機関向け声明を発表しました。「民間人やその避難を支援する人を故意に標的にすることは特に嫌悪すべきことであり、非難されねばならない」と指摘しました。
声明は、犯人、黒幕、資金提供者らについて「責任を追及し、裁きを受けさせる必要」を強調しました。
また「動機に関係なく、どこでも、いつでも、誰によるものでもいかなるテロ行為も犯罪であり、正当化できない」と指摘。「国連憲章や国際法の下での義務に従って、すべての国があらゆる手段でたたかう必要を再確認した」としています。
声明は、アフガン領土が他国への威嚇や攻撃に使われないよう、アフガンでテロとたたかう重要性を強調しました。報道機関向け声明の発表には安保理の全理事国の同意が必要です。ロイター通信によると、アフガンで実権を握ったイスラム組織タリバンに対してテロリストを支援しないよう求める文言は、中国の要請によって削除されました。