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2021年8月27日(金)

陸自の弾薬搬入「不許可」

港使用 宮古島市長、国に通知

 沖縄県宮古島市の陸上自衛隊ミサイル基地(宮古島駐屯地)への地対空、対艦ミサイルなどの弾薬搬入をめぐり、同市の座喜味一幸市長は26日までに平良港の使用を「厳しいコロナ感染状況下、受け入れられない」として不許可を決めました。文書で陸自西部方面隊に通知しました。

 市港湾施設管理条例は、危険物を積載した船舶の港湾施設への係留は市長の許可が必要と規定しています。弾薬搬入計画の見直しをせまられた陸自西部方面隊は、今後の対応についての本紙の取材に「調整状況を含め差し控えたい」と回答を拒否しています。

 陸自は、海上自衛隊輸送艦で九州から弾薬を輸送、28日にも同市が管理する平良港で陸揚げ、島南東部の保良訓練場の弾薬庫に陸送する計画を12日付で市に申請していました。

 同市は弾薬搬入に関する対策本部会議で、新型コロナウイルス感染の急拡大を考慮し、「日程の再考」を求めることを確認、通知しました。自衛隊からの回答は延期ではなく、隊員のPCR検査やワクチン接種などを徹底するというものでした。

 市側は「対策の問題ではない。感染防止のため市外からの来島自粛を強く求めている。(弾薬の)搬入は市民感情として好ましくない」として不許可を通知したといいます。

 日本共産党の上里樹市議は「宮古島ではコロナ感染が急拡大し、市民の命と暮らしへの不安が強まっているもとで、市民の安全・安心を最優先した市長の判断は当然であり評価したい」と話しました。


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