2021年8月27日(金)
英空母の寄港やめよ
安保破棄が防衛省に要請
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安保破棄中央実行委員会と安保廃棄神奈川県統一促進会議は26日、英海軍空母打撃群など北大西洋条約機構(NATO)関係軍艦船の横須賀など国内の港への寄港を中止するよう防衛省に要請しました。
英海軍空母クイーン・エリザベスを旗艦とする空母打撃群は7月、ソマリア沖のアデン湾で海上自衛隊やオランダ海軍の艦船とともに共同訓練を実施。今月2~27日には沖縄南方の海域などで対中国作戦を想定した米軍主催の「大規模地球規模演習21」に海自艦船や陸自水陸機動団、空自戦闘機、オーストラリアやオランダ軍の艦船と参加し、9月中旬に横須賀などへの寄港を予定しています。
安保破棄中実委の東森英男事務局長は、自衛隊が米英豪印仏などと共同訓練を実施していることを「憲法9条に違反し、政府方針の『専守防衛』からも逸脱する」と批判。NATO関係国軍艦船の寄港や共同訓練は日米安保をNATO化するもので許されないと述べ、(1)日本への寄港中止(2)外国軍との共同訓練を行わない―ことを要請しました。
防衛省担当者は「NATOは共通の価値・利益を共有するパートナー。イギリスも価値観を共有しており、防衛協力を進める」などと答えました。
参加者は「憲法9条の紛争解決に武力の行使や威嚇はしないという価値観を共有しているのか。武力の行使、威嚇の訓練ではないか」「軍事での対抗は緊張を高めるだけだ」などと訴えました。