2021年8月22日(日)
気候危機「子ども救おう」
デモ開始3年 グレタさんら意見表明
日本などを批判
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんら4人の若者は、温室効果ガスの約70%を排出する日本など10カ国を批判し、温室効果ガスを削減して気候・環境の危険にさらされている世界の子どもたちを救うよう意見表明しました。
グレタさんが学校を休んでスウェーデン議会の前でデモを始めてから20日で3年になるのにあたり、米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。メキシコ、バングラデシュ、ケニアの若者も名を連ね、日本とともに、中国、米国、ロシア、インドを排出量の多い国と名指しで批判しました。
国連児童基金(ユニセフ)の報告では、世界の子どもたちが、熱波、台風などの暴風雨、洪水、水不足などの危険にさらされ、これらの危険が少なくとも四つ重なる地域に8億5000万人の子どもが、きわめて危険が高い地域に10億人が暮らしていると指摘。苦しんでいる子どもたちのためにも、「工業国が責任を回避するのを許すわけにはいかない」と強調しました。
危機は、汚染の危機、気候危機、子どもの人権の危機だとし、「世界に危機から目をそむけさせない」と表明。各国政府や産業、地域社会が温暖化ガス排出削減のために一緒に進まなければならないと訴えました。
20日、グレタさんらは、ストックホルムのスウェーデン議会前で改めて「未来のための金曜日」の抗議行動を実施しました。