2021年8月18日(水)
名護市長選に岸本氏
出馬表明 「新基地強行認めぬ」
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沖縄県名護市長選(来年1月16日告示、同23日投票)に向け、岸本ようへい市議(48)は17日、市内での記者会見で出馬を表明しました。岸本氏は、同市辺野古の米軍新基地建設の強行は「到底認めることはできない」と訴え、誇りある豊かな沖縄・名護市を築くため「市民と手を取り合い、まい進する」と語りました。
岸本氏は、新基地建設の埋め立ての賛否が問われた2019年の県民投票で7割超が反対したことに触れ、「しっかりと民意が示されていることを、国は重く受け止めるべき」だと強調しました。
新基地建設の埋め立て予定海域は生物多様性に富んでおり、「大規模な環境破壊は許されない」と述べ、市民の安全や生活にも著しい影響がある新基地建設への賛否を明確にしていない現市長について、「(新基地問題に)向き合っていない」と批判しました。
コロナ禍で多くの事業者や家庭が厳しい状況に直面し、国の制度では支援が行き届かない人たちへの市独自の支援策の必要性を強調。子育て支援や格差のない教育環境の実現を目指し、保育料や給食費、18歳までの医療費の無償化や待機児童の解消、保育士・教師の働く環境の整備なども「進める」と、力を込めました。
記者会見には、岸本氏の後援会長の稲嶺進前市長らも同席。新基地建設の阻止を目指す「オール沖縄」の、玉城デニー知事から激励メッセージが寄せられました。