2021年8月17日(火)
戦時性暴力根絶求める
「慰安婦」問題 女性ら集会
ベルリン
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【ベルリン=桑野白馬】「慰安婦」記念日の14日、在ベルリンの日本人女性組織「ベルリン女の会」がブランデンブルク門前広場で集会を開き、日本政府が公式に謝罪・補償することや、すべての戦時性暴力を根絶することを求めました。在独韓国人団体「コリア協議会」や、インドネシア出身の女性も参加しました。
今年は、1991年に韓国の「慰安婦」被害者、故・金学順(キム・ハクスン)さんが初めて実名で証言してから30年の節目の年です。
参加者は「慰安婦」被害者の写真を掲げ、「日本政府は謝罪と補償を」と書いた横断幕を地面に置きアピール。アジア太平洋戦争中に被害にあった489人の一人ひとりの名前を読み上げました。
慰安所がいかに多くの場所につくられたかを可視化する取り組みも行われました。2枚のシーツを張り付けた“キャンバス”に手書きで地図を描き、慰安所があった場所に赤い印をつけた作品が展示されると、通行人が次々と足を止めて写真を撮っていました。
友人に誘われて参加した大学生(22)は「この戦争犯罪を決して忘れてはならないし、多くの人が真実を知ることを願う。二度と同じことを起こさないために、どうすれば良いのか一緒に考えたい」と話しました。