2021年8月12日(木)
東京パラやめ命守れ
障害者団体が都に要請
入院制限を告発
「障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会」(障都連、市橋博会長)は11日、東京パラリンピックを中止し、新型コロナウイルス対策に全力を挙げるよう都に要請しました。
要請では、東京でコロナ感染が拡大し、入院できず自宅待機を余儀なくされる人が急増する中、政権が入院を重症者に限定する方針を打ち出したことに、「障害者と家族を困難に陥れる。入院制限は命の選別が起こりかねない」と撤回を要求。五輪の強行に続けて24日開会予定のパラリンピックについて、▽コロナ感染者を増やし東京の医療崩壊を進め、都民の命と健康を守れない状態を招く恐れが大きい▽障害のあるアスリートを世界から集めるのは、基礎疾患を持つ人や、人との接触を密にせざるを得ない種目が多く「あまりにも大きなリスクを伴う」―ことを指摘しました。
パラリンピックの開催は「障害者理解促進の一つの機会」としつつ、「今日の状況を見れば、中止を決断すべきだ。コロナ対策に国も都も全力を注ぐべきだ」と求めました。