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2021年8月3日(火)

奨学金返済「不安」65%

コロナ下初 院生の実態調査

大学生協連

 全国大学生活協同組合連合会は、第11回大学院生の生活実態調査報告書を2日までに公表しました。調査は2020年秋に実施。25の大学生協を通じ、3244人から回答を得ました。調査は2年に1度行われ、新型コロナウイルス感染症拡大(コロナ禍)のもとでの初の調査となりました。


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 経済面では、コロナ禍で収入、支出が前回調査(18年)比で、ともに減少しました。収入としての「小遣い」「仕送り」の減少は、世帯収入の減少のためで、支出の減少は食費、趣味・娯楽費の減少が理由だとしています。

 アルバイトのシフトの削減や雇い止めの影響で、20年4月~10月の半年間に、アルバイト収入が「減少した」「大きく減少した」と回答した割合は42・4%で、特に留学生は54・7%と半数以上に達しました。

 奨学金返済については、奨学金を借りている学生の65・0%が将来の返済に「大いに不安」「多少不安」と回答し、特に大学時代から奨学金を借りている学生は、76・1%に上りました。

 将来の進路を悩みやストレスの原因として挙げた割合は、前回調査比で4・6ポイント増え、37・8%となりました。この割合は10年に調査を始めて以降、減少傾向でしたが、コロナ禍で増加に転じました。

 生活面では、登校日数・研究時間は若干の減少にとどまっていますが「院生同士の日常の意見交流がなかった」「教授との意思疎通が取りにくかった」との回答が目立ちました。コロナ禍で「学会発表ができない」「就職に影響する」など研究が深められず、将来の不安も感じている人が多いことが分かりました。


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