2021年8月3日(火)
許可の撤回は正当
サンゴ採捕 デニー知事が会見
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う、サンゴの特別採捕・移植の県による条件付き許可を玉城デニー知事が撤回したことを不服として、防衛省沖縄防衛局が2日に農林水産相に取り消しを求めて審査請求を行い、執行停止の申し立てをしたことを受け、同日、デニー知事は県庁で記者会見し、コメントを発表しました。
デニー知事は、防衛省沖縄防衛局が県の条件を守らずにサンゴの移植作業を強行したため、許可を取り消したと改めて説明。現在、移植作業は中止されており、取り消しは「水産資源の保護培養のために必要」だと訴えました。
取り消しは、水産資源保護法や沖縄県漁業調整規則に基づいた「適切な対応」だと述べ「今後、農林水産大臣に対して、県の正当性を主張していく」と力を込めました。
今の時期にサンゴの移植作業を行ってよいのかどうかについて防衛局が県と協議をしないで、許可の翌日の先月29日に、移植作業を開始したことは「問題がある」と厳しく非難しました。