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2021年8月2日(月)

五輪聖火台の周囲は“密”状態

「思い出」の一方「中止を」も

写真

(写真)聖火台の周囲に集まった人々=1日、東京都江東区

 新型コロナウイルスの感染が急拡大し、東京都に加えて首都圏3県などに緊急事態宣言の拡大が決まった中で五輪が強行されています。東京・お台場エリアに架かる「夢の大橋」に設置された聖火台の周囲は1日、記念写真を撮る人々で「密」状態になりました。

 聖火台はフェンスで囲われ、スタッフの男性が「撮影が終わり次第、すみやかに移動してください」と声を張り上げていました。

 周辺には「観覧の自粛」を呼びかける大会組織委員会の看板も設置されていますが、家族や友人とマスクを外して写真を撮る人の姿もありました。中には「少しでも五輪の雰囲気を感じようと思って来た」「一生に一度の思い出」という人も。

 他方、5歳の長女を連れて聖火を見に来た世田谷区の女性(45)は「新型コロナに感染して競技に出られなくなった選手もいるので、フェアな大会になっていないと思います。全国的に感染者が増え続けているのに、今年の夏に開催する必要はなかったと思う」と語りました。

 近くで用事があったついでにスマートフォンで聖火を撮影した女性(70)=品川区=は「2回目のワクチン接種を終えましたが、電車内が混雑していて不安でした。五輪が開催されているので、多くの人が『聖火を見に行ってもいい』と考えてしまうと思う。五輪は中止したほうがいい」と述べました。(丹田智之)


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