2021年7月28日(水)
「黒い雨」全被爆者救済を
国の上告断念 原告団ら会見
|
広島への原爆投下直後に降った放射性物質を含む「黒い雨」により健康被害を受けた住民84人を被爆者と認めた広島高裁の判決に対する政府の上告断念を受け、「黒い雨」訴訟弁護団は27日、広島市内で原告団らとともに会見し、全ての「黒い雨」被爆者の救済を求めるコメントを発表しました。(関連記事)
コメントでは、「菅総理の政治決断を歓迎するとともに、原告ら『黒い雨』被爆者の40年以上にわたる長い活動に、やっと実を結ぶ展望が開けたことを、この日を待ち望みながら亡くなった原告らも含め、原告ら84人と喜びたい」と述べています。その上で、広島市と県に「原告ら84人に速やかに被爆者健康手帳を交付するよう、改めて求める」と強調し、全ての「黒い雨」被爆者が速やかに救済されるような施策を講ずることを要請すると訴え。審査基準の改定などの作業について、弁護団が「最大限の協力を惜しまない用意がある」と表明しています。