2021年7月21日(水)
来県時にPCR検査
広島・沖縄などに広がる
新型コロナウイルスの“水際対策”として、来県者に無料などでPCR検査を提供する県が増えています。
広島県は20日から来県者へのPCR検査を始めました。広島空港、JR広島駅でPCR検査キットを配り、県内9カ所のPCR検査センターなどで回収。山陽自動車道の小谷サービスエリア(下り線)ではその場で検体を採取します。8月31日までに帰省などを予定している人へは検査キットを事前に送付し、自宅で検体採取後、結果を通知します。帰省予定者向け検査は8月1日から開始予定。いずれも無料です。同県では、これまでの感染者の検体を広島大学との共同でゲノム解析した結果、県内の感染拡大は県外由来が原因だと分析。県民の抗体保有率が0・3%と低いことも明らかになり、引き続き大規模PCR検査が必要だと判断しました。担当者は「空・陸・鉄路で水際対策を徹底し、できる限り無症状感染者を見つけ、感染拡大を抑え込みたい」と話しています。
徳島県は、夏休みの人流増加を想定し、来県前の無料のPCR検査を提供しています。8月22日までの期間で、9日前までに申し込む必要があります。1日当たりの検査数の上限に「縛りはない」といいます。担当者は、東京や大阪での感染拡大や東京五輪により「今後、第5波がくる可能性がある」と警戒します。同県には検査した人から「安心して帰省できた」「非常にありがたい」といった声が寄せられているといいます。
宮崎県でも同県へ移動する人を対象に、来年3月31日までPCR検査をしています。検査費用は飛行機、カーフェリー、高速バス、JRの公共交通機関は無料。乗用車など公共交通以外は1人当たり3千円です。希望者は7日前までに申し込み、県がキットを送付。検査後に検査機関に返送し結果が通知されます。
沖縄県では、那覇空港へ到着する人と、そこから4カ所の離島空港(新石垣、宮古、下地島、久米島の各空港)へ出発する人を対象に、その場でPCR検査をしています。検査費用は5千円。9月までの予定です。