2021年7月17日(土)
不自由展 来てよかった
大阪 実行委「まず見て考えて」
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「表現の不自由展かんさい 消されたものたち」が16日、大阪市中央区の府立労働センター(「エル・おおさか」)で始まりました。新型コロナ感染予防のため、1時間ごとの入場者数を50人に制限。配布される整理券を求めて、多くの来場者が会場前に並びました。18日まで3日間開催されます。
同展示会では、「平和の少女像」や昭和天皇をモチーフにした映像作品など27点を展示。「あいちトリエンナーレ2019」が「展示中止」になった際に、「大阪でも展示会を」と結成された実行委員会が主催しています。
開催に対し脅し的な抗議が増加した6月末に突然、施設管理者から、会場の使用許可を取り消す連絡が入りました。実行委員会はすぐに法的手段をとり、大阪地裁・高裁ともに使用を認める決定を出しました。
会場周辺で開催に反対する街頭宣伝などが行われたため、警察が警護に当たり、複数の弁護士が交代で見守り活動を行っています。
実行委員会の代表は「自分たちと考え方が違うから展示をつぶすのではなく、まずは作品を見て作品と対話してみて、その中でまた違う考え方が生まれてくるのではないでしょうか」と話しています。
来場した20代男性は「この展示の表現自体が有意義。来てよかった」と語ります。「平和の少女像」をスケッチする女性もいました。