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2021年7月3日(土)

応援演説 立てぬ菅首相

特定メディアには登場

 自民党総裁でもある菅義偉首相が都議選の応援演説に一度も立っていません。6月25日の告示日に自民党本部で同党都議選対策本部の出陣式に出席し、「現場を熟知している自民党候補だからこそ政策を実現できる」とあいさつしただけです。

 加藤勝信官房長官は、首相の対応について、「新型コロナ対策をはじめ、さまざまな公務がまず優先」と説明していますが、特定のメディアへの登場はしっかりやっています。

 新聞各紙の首相の動静欄によると、6月28日には、東京・有楽町のニッポン放送に出向き、ラジオ番組の収録で森田健作前千葉県知事と対談。7月2日には、官邸で月刊誌『Hanada』のインタビューに38分間、応じています。

 東京のコロナ感染拡大が止まらず、感染爆発の兆しを見せ、「五輪どころじゃない」と五輪問題が都議選の大争点になっているにもかかわらず、街頭で訴えることができないのか―。政権担当者として恥ずかしいかぎりです。(忠)


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