2021年7月3日(土)
都議選あす投票 1票争う大激戦
最後まで奮闘した者が勝利つかめる
北多摩4区 原・1区 尾崎・3区 田中・日野 清水候補ぜひ
志位委員長が訴え
新型コロナ感染が再拡大する中で、大規模な人流を起こす五輪について、「きっぱり中止」と掲げる日本共産党が躍進できるかどうか―。都民だけでなく、国民の命と暮らしのかかった東京都議選があす4日、投票日を迎えます。一票一票を争う大激戦。共産党の訴えを強い雨の中で立ち止まって聞く人、遠巻きで聞く人も見られ、訴えが届いたところでは共感が広がっています。一方、「日本共産党にNO」と書かれたビラもまかれ、反共デマ宣伝が強まっています。「最後まで頑張り抜いたものが勝利する」―。共産党の31候補は地域を駆け巡って政策を語り、志位和夫委員長、小池晃書記局長、田村智子副委員長、国会議員らが各地でこん身の訴え。党支部・後援会は対話・支持拡大に奮闘しました。
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志位和夫委員長と小池晃書記局長はそれぞれ4選挙区を駆けめぐりました。志位氏が強い雨の中、「選挙は最後まで頑張り抜いたものが勝利をつかめます。ご支持の輪を最後の最後まで広げていただき、『宝の議席』を守り抜いてください」と力を込めて訴えると、大きな拍手に包まれました。
志位氏は、いずれも横一線で当落線上の争いになっている北多摩4区(定数2)の原のり子候補=現=、北多摩1区(定数3)の尾崎あや子候補=現=、北多摩3区(定数3)の田中とも子候補=元=、日野市(定数2)の清水とし子候補=新=を必ず都議会に押し上げてほしいと訴えました。
志位氏は、「三つの切実な願いを日本共産党に託していただきたい」として、(1)五輪より命を大切にする政治を(2)医療・介護・障害福祉・保育など「ケア」に手厚い東京を(3)「稼ぐ東京」でなく、福祉と暮らし第一の都政を―という願いをあげ、「この1票を、こぞって日本共産党に託してほしい」「最後の最後まで支援を広げてください」と訴えました。
〈北多摩4区〉
原候補は、障害のある子どもの親やフードバンクを利用する困窮学生からコロナ禍での苦しみを聞いてきたと語り、「東京五輪ではなく、日常を取り戻すための政治をすべきだ。命を守り、皆さんの声を都政に届けるために、議席を失うわけにいかない」と強調。知的障害のある娘を育てる穴見麗奈さんは、知的障害者がコロナ陽性でも入院できないといわれたことに、署名運動と共産党都議団などの働きかけで、親の付き添いで入院できるようになったと語りました。
〈北多摩1区〉
尾崎候補は、東村山市には産科のある病院がなく、「産める病院がなくて心配だ」という声が寄せられたと紹介。多摩北部医療センターに産科と新生児集中治療室の設置を実現させ、「安心して子どもを産み、育てられる環境をつくるため頑張り抜く」と力を込めました。
東京五輪の学校連携観戦を、東村山市民の声で中止に追い込んだとして、「皆さんの世論が動かした。『オリンピックより命最優先』の声を私に託していただきたい」と訴えました。
〈北多摩3区〉
田中候補は、「都民の命と暮らし最優先の都政へと転換させたい」として、自民、公明両党に削減された調布・狛江の保健所を設置させたいと強調しました。東京外環道工事の真上で道路陥没・空洞の重大な事故が起きたとして、「『住宅に影響はない』と始まった道路建設で、前提が崩れている」と指摘。「住民は『合意なしに工事再開はありえない』と言っている。工事をきっぱり中止させるためにがんばる」と表明しました。
〈日野市〉
清水候補は、「『五輪だから我慢して』はもうおかしい。コロナ感染を増やしたくないなら中止以外ない」と強調しました。「五輪より命が大事の思い、廃止された日野の保健所を復活してほしい、ジェンダー平等の東京を実現してほしいの願い、どれも実現できるのは、私ただ一人。何としても勝たせてほしい」と訴えました。
市民応援団の木村真実弁護士、あるが精一共同代表が、「清水候補を都議会に」とよびかけました。