2021年7月2日(金)
五輪選手団 入国次々
特例で待機緩和 水際対策に大穴
4日までに17カ国397人
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1日から東京五輪・パラリンピックの選手団が相次いで入国しています。内閣官房によると1~4日までに、17カ国から計397人が成田空港、羽田空港などに到着する予定です。政府は五輪特例で入国待機措置を緩和しており、水際対策の機能不全が懸念されています。
1日は英国、米国、ドイツ、南アフリカなど9カ国から選手団計134人が来日する計画。到着後は全国の事前合宿地に向かいます。受け入れ自治体は福島県、神奈川県、富山県、兵庫県、福岡県、宮崎県と広範囲にわたっています。
新型コロナウイルスの感染防止のため、通常入国する際には14日間、ホテルなどで待機することが必要です。五輪は特例扱いとなっており、選手やチーム役員は検査を繰り返すことなどで、一部地域を除き入国後すぐに活動できます。
選手の入国をめぐっては、来日後に陽性者1人が確認されたウガンダ選手団を、国は濃厚接触者の判定をしないまま事前合宿地に移動させたことが問題になっています。
内閣官房は、受け入れ自治体向けのマニュアルを改訂し、6月30日に公表しました。ただ短期間で自治体側がどこまで対応できるかは不透明です。