2021年6月15日(火)
G7の五輪開催「支持」を日本国民に押し付けるな
記者会見で志位氏が批判
日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内での記者会見で、菅義偉首相が主要7カ国首脳会議(G7)後の記者会見で東京五輪・パラリンピック開催への各国首脳の「支持」を得たと語ったことへの受け止めを問われ、「日本国民の多数は支持していない。そして、党首討論では開催の理由も答えられなかった。それで外国の『支持』を取り付けたことをもって国民に押し付けるというのは、受け入れられるものではない」と厳しく批判しました。
志位氏は「G7で何を決めようと、もし日本で感染拡大が起こったら、G7が責任をとってくれるのか。そんな責任はとれない」と指摘。G7の共同声明には、五輪開催は「新型コロナウイルスに打ち勝つ団結の象徴」との表現が盛り込まれたことを示し、「これまで(菅首相は)『打ち勝った証し』と言ってきたが、さすがに『打ち勝った』とは言えないので、『打ち勝つ団結の象徴』とせざるをえなかった」と指摘。「しかしそういう“精神論”をいくら振りかざしても、コロナの収束はできない」と強調しました。
その上で、「G7の『支持』を、『印籠』のように国民に押し付けるのはやめてほしいと言いたい」と述べました。