2021年6月13日(日)
医療的ケア児支援法成立
厚労委で倉林氏「支援広く」
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日常的に人工呼吸器などの医療的ケアが必要な児童と家族の支援法案が11日の参院本会議で、全会一致で可決、成立しました。同法案は、医療的ケア児と家族を社会全体で支え、適切な支援を受けられるようにするもので、国や自治体、保育所・学校設置者の責務として、看護師等の配置などを定めます。
日本共産党の倉林明子議員は10日の参院厚生労働委員会で、「医療的ケア児」に該当しなくとも、心臓病等で常に酸素を携帯する必要があるなどの理由で親の付き添いが求められ、看護師配置がないと入園を断られる事例があるとして、「親の付き添いなく学校や保育園に通えるようにするための支援は、医療的ケア児に限らず、難病や慢性疾患、障害をもつ子どもにも必要だ」と指摘しました。
田村憲久厚労相は「医療的ケア児のみならず難病、慢性疾患、障害を抱えた子ども、家族にも同様であるべきだ。必要な支援を受けられるよう努力する」と答えました。
倉林氏は「自治体や学校によって対応に格差があり、本法案で受け入れ拒否の傾向が強まらないか懸念の声がある」と述べ、丁寧な説明・周知を要請。親の付き添いなく必要な保育・教育が受けられる環境を整備するため、教員や保育士の増員を求めました。