2021年6月5日(土)
医療的ケア児支援ただす
宮本氏 衆院委で全会一致
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日常的に人工呼吸器などの医療的ケアが必要な児童と家族の支援法案が4日の衆院厚生労働委員会で、全会一致で可決されました。同法案は、医療的ケア児と家族を社会全体で支え、適切な支援を受けられるようにするもので、保育所や学校の設置者の責務として、看護師等の配置などを求めています。
宮本氏は同法案によって、医療的ケアが必要と診断を受けた園児が退園を求められるケースが起きているが、保育を継続して受け、保護者が働き続けられるのか質問。厚労省の渡辺由美子・子ども家庭局長は同法案で医療的ケア児支援センターが設けられるとして、「同センターが保育所の看護師の加配の調整、医療的ケアを提供できる体制が整った保育所の情報提供などによって、家族等を含めて支援を行っていく」と答えました。
また、宮本氏は同法案によって、「これまで看護師常駐でなくても保育園や学校に通えていた子どもたちが、看護師が常駐していないことを理由に通えなくなることはないか、心配の声がある」と指摘。厚労省の渡辺局長は「常時看護師によるケアの必要がない児童が、現に看護師のいない保育所や学校に通えている状況を阻害するものではない」と答えました。