2021年5月31日(月)
ベトナムで新変異株
印英混合型 強い感染力警戒
【ハノイ=井上歩】ベトナムのグエン・タイン・ロン保健相は29日、政府の新型コロナウイルス対策会合で、インド型と英国型が混合した新型コロナウイルスの新しい変異株が同国で見つかったと明らかにしました。
ロン保健相は混合型について、インド型に英国型の変異が現れたもので、非常に危険だと考えられると説明。政府は30日、同国の衛生疫学研究所が32検体中4例の混合型を検出したと発表しました。
ベトナムでは4月下旬、厳格な水際対策をくぐりぬけたインド型変異株の流入が判明。以降、国内約3800人と過去最多の水準で市中感染が広がりました。
インド型など各種変異株の感染例を疫学調査してきた同国保健省は、変異株の特徴について、空気中で感染しやすく、感染力が強いと説明しています。
ファム・ミン・チン首相は29日の会合で「状況の変化に応じた、新しく強力な対策が必要だ」とのべ、ワクチン調達や感染防止の態勢を強化する方針を示しました。