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2021年5月27日(木)

フロイド氏殺害事件から1年 米ミネアポリス

差別反対の意志示す

各地で行動

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(写真)フロイド氏殺害1年で膝をつき黙とうする市民=25日、ミネアポリス(遠藤誠二撮影)

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 【ミネアポリス=遠藤誠二】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官に殺害された事件から25日で1年がたちました。同事件は「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事)」運動をはじめ人種差別反対の空前の規模の行動が全米と世界に広がる契機となりました。米大統領選にも大きな影響を与えた事件の犠牲者を追悼し、人種差別と警察の暴力根絶を呼びかける集会やデモが米各地で25日、行われました。

 フロイド氏が警官に膝で首を圧迫されたミネアポリス市内の食料品店前には、昼すぎから黒人、白人、ヒスパニック、アジア系などさまざまな人種の市民ら数百人が集まりました。参加者は、「ジョージ・フロイドの名前を呼ぼう」「正義がなければ平和はない」と唱和。午後1時すぎには、フロイド氏が首を圧迫された9分29秒間、地面に膝をつき黙とうをしました。

 17歳の息子と7歳の双子の娘を連れて参加した会社員のメリッサさん(33)は、「この運動を支持し立ち上がる意志を示すため来ました。みんなが安全に暮らせる社会にすることが何より大事です。犯罪の取り締まりを正しく遂行する能力をもった警官の養成など、必要な警察改革を進めてほしい」と語りました。


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