2021年5月26日(水)
米が日本渡航中止勧告
感染危険度 最高レベル
【ワシントン=島田峰隆】米国務省は24日、日本での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本の危険度を4段階のうち最も高いレベルの「渡航してはならない」に引き上げました。東京五輪・パラリンピックの開幕まで2カ月を切るなか、米政府が日本の状況を厳しく見ていることがうかがえます。
国務省は、日本についてこれまでは「渡航の再検討」を勧告していました。
米疾病対策センター(CDC)も同日、日本の感染状況を4段階のうち最高の「非常に高い」としました。CDCは「日本の現状では、ワクチン接種を完全に終えた人でも、変異株に感染したり、拡散させたりする危険がある」とし、「日本へのあらゆる渡航を避けるべきだ」と勧告しています。渡航しなければならない場合は、出発前にワクチン接種を完全に終わらせるよう求めています。
国務省とCDCの発表についてメディアは「オリンピックが迫るなか米国は日本へのあらゆる渡航に警告」(ワシントン・ポスト紙)などと伝えています。ABCニュースは、日本で1回目のワクチン接種を受けた人は人口の4・4%にすぎず、「世界の裕福な国の間では最も低い接種率になっている」と紹介しました。