2021年5月15日(土)
市民 抗議の座り込み
入管法改悪案 “外国人差別許さぬ”
国会前
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与党が衆院法務委員会で入管法改悪案の採決をねらい緊迫した14日、衆院第2議員会館前には午前中から多くの市民が座り込み、「採決強行は絶対反対」「野党は頑張れ」と抗議しました。入管法改悪は許さないと市民と野党が結束して国会内外でたたかい、この日の採決も阻止しました。
「廃案一択!」などと書かれたプラカードを手に、さまざまな立場の人が参加。若い世代の姿も目立ち、入管法改悪に反対する声は日を重ねるごとに広がっています。
さいたま市から参加した男性(23)は、「採決されるかもと聞いて、黙っていられなかった」と初参加。秋にはイギリスの大学院へ進学すると話し、「自分も外国人になると考えたとき、改悪案に反対しないといけないと感じました。廃案にするべきです」と語りました。
難民申請中で、自らも入管施設に収容されたナイジェリア人女性のエリザベスさんは、「日本に逃れてきた人はたくさんいます。外国人を差別しないで。(入管法改悪案は)最悪の法案。採決しないで」と訴えました。
抗議を呼びかけた移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事の鳥井一平さんは、「みんなで声をあげ続けたことで、今日も採決させませんでした」と訴え。名古屋入管で亡くなったスリランカ人女性の真相究明なくして、審議はもちろん採決などありえないと改めて強調。「廃案に追い込むため、これからも頑張りましょう」と呼びかけました。