2021年5月4日(火)

かえよう政権　全国で５・３集会

コロナ禍　憲法守る決意

国会前大行動　野党あいさつ

　憲法記念日の５月３日、憲法を守り生かそうとアピールする集会や行動が全国各地でおこなわれ、国会正門前では「５・３憲法大行動」が開かれました。参加者が「変えよう政治！いのちを守り　平和をつくろう」などのプラカードを掲げるなか、日本共産党の志位和夫委員長をはじめ野党党首・代表があいさつ。６日にも衆院で採決が狙われる改憲のための国民投票法改定案に反対し、コロナ禍で憲法を守り生かす政治への転換を呼びかけました。

（写真）各ゲストの訴えを聴く憲法大行動参加者＝３日、国会正門前

　大行動実行委員会を代表して「九条の会」事務局長の小森陽一さんがあいさつ。コロナ禍で国民の命や人権を守らない菅政権は憲法に反していると批判し、「憲法１３条で個人の尊厳が保障され、生命、自由、幸福追求の権利があることを改めて主張しよう」と強調しました。三つの国政補選・再選挙で市民と野党の共闘が勝利したことにふれ、「憲法を守り生かそうとする側から政治を変える段階にきています」と訴えました。

　作家の雨宮処凛さんは、「２００８年の『年越し派遣村』の時は、女性の相談は５人でしたが、『コロナ被害相談村』では女性の相談は６２人です」とコロナ禍で広がる困窮の実態を告発し、命とくらしを守るために憲法を積極的に使っていこうと語りました。

　江戸文化研究者の田中優子さん（法政大前総長）は、日本国憲法と自民党憲法改正草案を読み比べてほしいと呼びかけ。「自民党の改正草案では、まったく違う国になってしまう。私たちには、いまの憲法を棄（す）てるか守るかの二択しかありません」と語りました。

　「市民連合」呼びかけ人の山口二郎・法政大学教授は、野党の統一候補が勝利した三つの国政選挙にふれ「総選挙で政権交代を実現し、憲法理念を実現できるよう、それぞれの地域で声をあげていこう」と呼びかけました。