2021年4月26日(月)
アイヌ語継承 紙氏
話者の育成へ支援急げ
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日本共産党の紙智子議員は19日の参院決算委員会で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「消滅の危機にある言語」と位置づけるアイヌ語を継承するため、話者の早急な育成を求めました。
紙氏は、アイヌ語継承の取り組みが急がれる中、アイヌ語の効果的な教育法の確立をめざす「アイヌ語教育基盤整備事業」への2021年度予算は528万円にとどまると指摘。「アイヌの人は、話者の家に住み込んで継承しようと努力している。こうした取り組みにも支援が必要だ」と提案しました。
加藤勝信官房長官は、実情は承知していないとした上で「アイヌ施策推進法の趣旨にのっとり対応する」と述べるにとどめました。
日本テレビの番組でアイヌ民族への差別的な表現をした問題で、紙氏は政府の再発防止策を質問。加藤官房長官は、内閣官房などで再発防止策の検討を指示したと述べました。
紙氏はアイヌ新法ができたにもかかわらず問題が起きたとし、根本原因には、政府が明治政府の同化政策などを謝罪しないことにあると強調。閣僚の問題発言も繰り返されていると指摘しました。