しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年4月17日(土)

藻場干潟の保全こそ

瀬戸内法改正案で山下氏

写真

(写真)質問する山下芳生議員=8日、参院環境委

 瀬戸内法改正案が9日の参院本会議で採決され、日本共産党を含む賛成多数で可決し、衆院に送付されました。日本共産党の山下芳生議員は8日の参院環境委員会で、改正案にかかわる干潟再生事業について質問しました。

 山下氏は、同事業は研究者からさまざまな問題点が指摘され、航路しゅんせつの海底ヘドロが使われている事業もあると批判。国交省が「土砂処分先の円滑な確保につながる」と述べるなど、ヘドロ処分が最大の目的になっていると追及しました。小泉進次郎環境相は「人間のエゴで地域の生態系を破壊しかねない。そこはしっかり見ながら責任を果たしたい」と答弁。山下氏は「一度失われた干潟藻場の人工的な再生は困難だ。環境破壊を止めるのが政治の役割だ」と指摘しました。

 また、山下氏はノリの色落ちなどの対策として、これまで規制されていたリンと窒素を、県の計画に基づき特定海域に供給する改正案について「赤潮など被害が起こらないよう管理できるか」と質問。環境省の山本昌宏水・大気環境局長は「丁寧にモニタリングを行い、慎重に被害を起こさないようサポートしたい」と答弁。山下氏は「香川県で繰り返されてきた養殖ハマチの赤潮の被害などを二度ともたらしてはいけない」と指摘しました。


pageup