2021年4月15日(木)
沼津駅整備 再検証を
武田氏 「市民の疑問当然」
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改正踏切道改良促進法が3月31日の参院本会議で、全会一致で可決・成立しました。30日の参院国土交通委員会で日本共産党の武田良介議員は、静岡県の沼津駅周辺総合整備事業の再検証を求めました。
同総合整備事業は1988年に沼津市が方針を示し、関連する貨物駅や車両基地の移設、土地区画整理事業、駅北拠点開発事業などを含むもので、国が846億円の補助金を出します。
武田氏が同事業に対する市民の意見を紹介するよう求めたのに対し、国交省の榊真一都市局長は「事業期間が長く、完成までに市が衰退されることが懸念される」などの意見があると答えました。
武田氏は、国が16年に行った事業再評価が「完成予定の2034年から50年、2084年までの間に約1千億円の便益を見込んでいる」としていることを指摘。東名高速道路・沼津インターチェンジから伊豆縦貫道につながる道路が開通したことで沼津市街地を抜ける車が減少しているとの指摘に触れ、「2084年までに1千億円の便益が発現するのかとの市民の疑問は当然だ」と述べ、今年度に予定される事業再評価で実態に即した評価を求めました。