2021年4月15日(木)
「五輪 強力な感染源に」
欧米メディア警告
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)12日付は、今夏の東京オリンピック・パラリンピックの開催について、「再考すべき時」との論評を掲載しました。
大会には海外から1万1000人ほどの選手に加えコーチ、役員、スタッフ、メディアが東京にやってくると指摘。新型コロナウイルスの感染をさらに広げる「3週間のスーパースプレッダー(強力な感染源)イベントになり、日本とそれ以外の国々に、死と病気をもたらす可能性がある」と警告しました。
英紙ガーディアン(電子版)12日付の社説では、日本は新型コロナに対する人類の勝利の祝賀になると位置づけてきたが、「この約束は楽観的どころか、まったくの間違いのようにみえる」と述べました。
さらに日本の国内では、大阪で記録的な新規感染者数が出ているのに加え、ワクチン接種がほとんど進んでおらず、国際的にはブラジルやインドで1日の新規感染者数が最多を更新していると指摘。「日本と国際オリンピック委員会(IOC)は、この大会が本当に正当化できるかどうか、自らに問いかけなければならない」と述べました。