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2021年4月10日(土)

国軍への経済支援断て

対ミャンマー 日本政府に要請

NGOなど官邸前アピール行動

写真

(写真)院内集会後に行われた官邸前でのアピール行動=9日、首相官邸前

 クーデターで権力を掌握したミャンマー国軍に対する経済的支援を断ち切るよう日本政府に求める要請(NGO32団体による)のアピール行動が9日、首相官邸前で行われました。

 要請では、日本政府に対して対ミャンマー支援については「緊急・人道支援」以外は実施しないと国際社会に表明するよう求め、JICA(国際協力機構)が現在実施している対ミャンマーODA(政府開発援助)事業に関しては、すべての支援をいったん停止し、事業の実施が国軍に経済的利益をもたらしているかどうかなどの調査を求めました。

 参加した人たちは「ストップODA」などと声を上げながら行動しました。

 官邸前行動に先だって、参院議員会館で集会が行われ、日本の役割について公的資金による対ミャンマー支援に焦点を当てて議論しました。

 要請の呼びかけ団体の一つ「メコン・ウォッチ」の木口由香さんは、日本側の低い人権擁護意識を指摘した上で「ミャンマー国軍は非常に大きなビジネスを有している。どのようにすれば国軍の経済的資金源を遮断できるのかを明らかにし、軍とつながっている援助は止めてほしい」と話しました。

 日本に在住しているミャンマー人からは、日本の対ミャンマーODA事業が、国軍のパイプとつながり、彼らが武器を買えるような援助にならないようにしてほしいといった声が上がりました。


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