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2021年4月3日(土)

高校生ら気候スト

温室効果ガス “おとなは行動して”

経産省前

写真

(写真)「おとなは責任を果たして」と訴える学生たち=2日、経済産業省前

 「気候変動ヤバすぎて学校とか行ってる場合か」。温室効果ガス排出削減目標の引き上げを求める学生たちは2日、国の中長期のエネルギー政策の方向性を決める「エネルギー基本計画」を策定する経済産業省の前で学校ストライキを決行しました。昼休みの休憩に出かける経産省の職員たちに、「おとなは責任を果たして」と呼びかけ、高校生(17)は「1人でもいいから心に響いて」と願いました。

 基本計画を検討する同省の審議会では、石炭火力や原発への依存が議論されています。大学生(21)は「私たちの未来に石炭・原発はいらない」と手書きしたプラカードを掲げ、「気候変動がヤバくて『何かしなくては』と思うと大学生活も楽しめない。おとなは私に学生時代を楽しんでと言うが無責任。こどもや未来を担う若者のことを考えて、きちんと行動してください」と訴えました。

 日本の排出量削減目標は現在、2030年に13年比26%の低さ。高校生(17)は「本当なら受験勉強を始めているはずだった。大学に入るのはいつでもできるけど、削減目標の低い政策が決まってしまえばそれがずっと続くことになる。それを待てない」と述べ、別の高校生(17)は「今のままの削減目標で未来を考えると恐ろしい。学校を休むことにいろんな意見はあると思うが、覚悟を持ってやっている」と話しました。

 学生たちは4月いっぱい、毎週金曜日のスタンディング行動を続けます。


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