2021年4月3日(土)
ミャンマー各地 フラワー・スト
犠牲者追悼、抵抗誓う
【ハノイ=井上歩】国軍のクーデターに反対する市民の抵抗運動が続くミャンマー各地で2日、「フラワー・ストライキ」が行われ、最大都市ヤンゴンでは市民によってバス停一つひとつに花がたむけられました。
多くの市民がメッセージとともにバラの花などをバス停のベンチに置き、国軍の武力弾圧で倒れた犠牲者に哀悼の意を表し、軍事独裁への抵抗を続ける意思を示しました。ツイッターには「今日は英雄(犠牲者)たちのための日、彼らと心のなかで向き合う日」との言葉が投稿されました。
国軍は2日、国内の無線インターネット通信を遮断。先立ってモバイルデータ通信も遮断しており、フラワー・ストは抗議運動をする若者たちがますます情報通信手段を奪われるなかで呼びかけられました。SNS上の発信も、国外を経由したごく一部に減少しています。
ロイター通信によると、若者たちは電話や無線を利用し、3日から街頭での抗議運動を再開する考えを示しています。人権団体・政治犯支援協会によるクーデター後の国軍の武力行使による死者は計543人にのぼっています。