2021年4月2日(金)
ジェンダー平等 議論
若者・国会議員と大使ら
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国際女性デー(3月8日)月間の取り組みとして、欧州連合(EU)駐日代表部は3月31日、「ジェンダー平等と若者世代」と題し、国会内でセミナーを開きました。国会議員も参加し、日本共産党から吉良よし子参院議員が出席しました。
EUのパトリシア・フロア大使は、EUの行動計画で、代表部の対外活動の85%をジェンダー平等に資するものにすると定めていると紹介しました。
各国の駐日大使が、市民社会の役割などテーマ別に発言。ドイツのイナ・レーペル大使は、公共空間での女性への暴力に触れ、日本などに見られる女性専用車両がドイツで検討された際、女性たちから「真の解決にはならない。女性も、男性と同様に公共空間で安全が保障されるべきだ」と反対の声が上がったと紹介。通報ベルの導入や乗客への啓発などに重点が置かれたと述べました。
メキシコのメルバ・プリーア大使は、男女の賃金格差・機会不均等の背景には「深く根ざした構造的差別がある」と述べ、若者が政治家に声を伝える重要性を強調。スウェーデンのペールエリック・へーグベリ大使は、「ジェンダー平等は女性の課題ではない。男性も勇気を持って声をあげよう」と呼びかけました。
会場から「若者に意思決定権を持たせることが非常に重要。発言の場を作ってほしい」(「#男女共同参画ってなんですか」代表の櫻井彩乃さん)などの声が出されました。
吉良議員は、コロナ禍でDVの増加など女性差別が可視化されたことに触れ、「今こそ変えなければならない」と強調。「フラワーデモなど、声を上げることが急速に広がり、政策を動かす力になっている。皆さんと力を合わせたい」と語りました。
セミナーは国際NGO「ジョイセフ」と「#男女共同参画ってなんですか」の協力で開かれました。