2021年4月2日(金)
武田総務相 資格なし
本村氏 不信任案に賛成討論
衆院本会議否決
|
野党提出の武田良太総務相に対する不信任決議案が1日の衆院本会議で、自民党、公明党と日本維新の会の反対多数で否決されました。日本共産党、立憲民主党、国民民主党は賛成。日本共産党の本村伸子議員が賛成討論を行いました。
討論で本村氏は「武田総務相が一連の総務省接待疑惑の真相解明に後ろ向きの姿勢を取ってきた。大臣を続けるべきではない」と主張。武田総務相がきちんとした調査も行わない段階で本村氏の2月の衆院本会議での質問に「放送行政がゆがめられたということは全くない」と断言し、その後、利害関係者と会食を重ねた総務省幹部が事実上の更迭となったこと、放送関連会社「東北新社」の外資規制違反やNTTによる歴代総務相、政務三役への接待も明らかになったことを強調しました。
さらに、武田総務相が疑惑の当事者となっていることを指摘。武田氏自身がNTTと会食していた事実を隠し続けていたことは「言語道断だ」と断じました。
本村氏は、武田総務相が接待をうけた昨年11月以降、NTTのドコモ完全子会社化、情報通信研究機構法の改定など業界・行政の大きな動きがあったことをあげ、「影響があったのか国民の疑惑にいっさい答えようとしていない」と述べ、「『接待ではない会食』などと言うだけの姿勢は大臣の資質を欠く」と主張しました。
最後に、この間の農水省贈収賄事件や文部科学省の接待問題など関連業界・企業との癒着の横行は「行政を私物化してきた安倍首相と菅首相の2代にわたる官邸主導の強権的な霞が関支配と無関係ではない」と批判しました。