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2021年3月31日(水)

文科接待 説明会開け

保護者会「不安・怒り殺到」

豊栄学園に理事長出席要求

 学校法人「豊栄学園」(宮崎県三股町、清水豊理事長)による自民党国会議員や文部科学省官僚の接待疑惑を本紙などが報道したことを受け、同学園が経営する都城東高校(生徒数=約560人)の保護者会(来須信博会長)は30日、理事長出席による保護者説明会を早急に開くよう学園側に要請しました。保護者会は同日、要請書をメディアに公開しました。(丹田智之)


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(写真)豊栄学園(清水豊理事長)が経営する都城東高校=宮崎県三股町

 本紙は22日付で、清水理事長らが2015年から19年にかけ、前文部科学副大臣の亀岡偉民・復興副大臣と藤原誠・文科事務次官をくり返し接待していた記録を確認したと報じました。同学園と亀岡氏との会食の記録は、少なくとも計14回あり、学園側は総額約95万円を支出したとされます。参院宮崎選挙区選出の松下新平議員(自民党)にも16年から19年までに少なくとも計6回、総額約40万円の接待をした記録があります。

 来須会長が学園側に提出した要請書は、報道を受けて生徒や保護者から「不安と怒りの声が殺到している」と指摘。学園側から保護者会役員への説明やホームページ上での報告が一切ないとして、「たいへん不誠実であり、許しがたい」と批判しています。

 保護者説明会を開く上での条件として「前日までに全ての保護者に告知すること」「理事長本人が出席し、説明すること」などを求めています。

 来須会長によると、要請書を受け取った学園の担当者は「理事長に報告して対応する」と述べ、説明会の開催については明言しなかったといいます。

 本紙の取材に来須会長は「保護者から『どうなっているのか』『学園側はきちんと説明するべきだ』との声が多く上がっています。自分たちの学校が疑惑の渦中となり、生徒や卒業生もショックを受けています。おわびや反省もなく、問題にふたをしようとする豊栄学園の姿勢に憤りをおぼえます。何のために学園の経費で接待をくり返していたのか、清水理事長は保護者の前で説明する責任がある」と述べています。


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