2021年3月27日(土)
会食後に補助金申請
文科省接待疑惑 山添議員が追及
参院予算委
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日本共産党の山添拓議員は26日の参院予算委員会の締めくくり総括質疑で、亀岡偉民・復興副大臣らが宮崎県の学校法人「豊栄学園」から接待を受けていた疑惑について、私立学校への補助金などの交付をめぐる贈収賄の可能性があるとして徹底解明を迫りました。
山添氏は、亀岡氏が文部科学副大臣だった2019年11月26日に豊栄学園の清水豊理事長、宮崎県副知事と会食した際、学園側が支出した8万4千円の接待費の記録を「しんぶん赤旗」が報じたとして追及。亀岡氏は「知らないうちに払われていた。最後に確認した上で私の分を支払った」と述べ、接待には当たらないとの認識を示しました。
山添氏は、私立高等学校産業教育施設整備費補助金について質問。文科省の瀧本寛初等中等教育局長は、19年度の申請は宮崎県を経由して豊栄学園から出された1件のみで20年2月に豊栄学園への約2400万円の交付が決定していると答弁しました。
山添氏は、県を通じ申請が行われたのは会食の直後だとして「学園側と県が同席した会食で、申請を指南したと疑われても仕方がないではないか」と指摘。関係業者から接待を受けるなど国民の疑念を招く行為を禁じた大臣規範に抵触する可能性をただしました。
亀岡氏は「学園側から誘われた会食ではなく、そういう話は出なかった」「(会食費は)現金で支払い、一切問題のない形で会った」と言い逃れました。
山添氏は「自分で会食費を負担したとの証拠を示すべきだ」と迫り、「県を含めた贈収賄の可能性すら否定できない」と強調しました。