2021年3月26日(金)
亀岡文科副大臣(当時)への接待疑惑
豊栄学園の支出記録入手
学校法人「豊栄(ほうえい)学園」(宮崎県三股町、清水豊理事長)による接待疑惑で本紙は25日までに、学園側が接待費を支出したことを裏付ける内部資料の写しを入手しました。資料によると清水理事長は、自民党衆院議員の亀岡偉民(よしたみ)・復興副大臣が文部科学副大臣だった時期に会食し、その費用を学園側が支出していました。亀岡氏側は本紙などの取材に、「(文科副大臣)在任中は割り勘で支払っていた」としていますが、その回答が事実かどうか問われます。(丹田智之)
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本紙が入手した学園の「旅費等支出調書」によると、亀岡氏が文科副大臣だった2019年11月26日、東京・上野の料亭「韻松(いんしょう)亭」で清水理事長と亀岡氏、宮崎県副知事が会食しています。韻松亭のホームページによるとコース料金は高いものでも料理のみで1人1万7600円。学園側はクレジットカードで8万4000円を支払っており、参加者全員分を負担した疑いがあります。
この前日、清水理事長が東京都内の飲食店で亀岡氏の秘書らと会食し、学園側が約3万7000円を支払った記録もあります。
領収書の宛名は、いずれも「学校法人豊栄学園」で、「交際費等」として豊栄学園の管理経費から支出されたことが確認できます。資料には、同学園の理事長・校長・副校長・教頭・事務長らの決裁印が押してあります。
文科省は18年4月、同学園が経営する都城東高校を「教育課程特例校」に指定しており、会食があった時期は学園と利害関係がありました。会食後の20年2月には、私立高校の産業教育施設を整備するための補助金(約2400万円)の交付を決定しています。
資料によると同学園は亀岡氏に対し、15年から19年まで少なくとも14回、総額で約95万円の接待をしたことになっています。