2021年3月21日(日)
気候危機打開 行動いますぐ
若者がスト アジアから中南米まで地球一周
「もう空約束はいらない。いますぐ行動を」―政府や企業などに気候変動対策を求める若者たちが19日、世界各地でいっせいに気候ストライキに取り組みました。気候危機打開に向けて行動する若者の団体「未来のための金曜日」(FFF)が呼び掛けたもの。行動は新型コロナウイルスの感染対策をとりながら、アジア、オセアニア、中東、欧州、アフリカ、北米、中南米と地球を一周しました。
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【ベルリン=桑野白馬】ドイツでは250カ所(主催者発表)で行動が取り組まれました。今回掲げたスローガン「すべては1・5度のために」は、地球温暖化対策の「パリ協定」が今世紀中の世界の平均気温の上昇を1・5度未満に抑えるとしていることにちなみます。
首都ベルリンの自転車デモでは、参加者が「1・5度目標に向かって急げ」などと書いたプラカードを持ちより、自転車のハンドルや背中に背負ったリュックにくくりつけました。「気候正義を実現しよう」と唱和し、自転車のベルを一斉に鳴らしました。
ピート・ティーヤンさん(15)は、昨年ドイツ政府が2038年までに石炭火力発電の全廃を決めたことについて「もっと早く全廃しないと1・5度目標は達成できない」と批判しました。
北部ハンブルク中心部の路上では、若者らが緑と白のペンキで長さ60メートル、幅6メートルにわたり「すべては1・5度のために」と描きました。南部ミュンヘンでは「空っぽの約束はいらない」と書かれた60メートルの長さの横断幕が登場しました。