2021年3月17日(水)
採取断念 国に求めよ
沖縄 県内議会に収集団体代表
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに、沖縄戦犠牲者の遺骨を含む沖縄本島南部の土砂が使用されるかもしれない問題で、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは16日、県庁で記者会見し、県議会・県内各市町村議会に同土砂の採取断念を国に求めるよう要請することを発表しました。
具志堅さんが発表した要請文では、同土砂の使用は「人間の心を失った行為」で、県内だけでなく国内外の「遺族の心を傷つける重大な人道上の問題」だと批判。議員提案で土砂採取断念を国に求める意見書を可決するよう主張しています。
本会議で意見書案の審議をすることを決めている宜野座村議会を除く県内40市町村議会と県議会に要請文を提出します。17日に県と那覇市の議会事務局に直接手渡し、他の市町村議会には郵送予定。
遺骨収集をしていた緑地が採石場開発のために伐採されてしまった経験のある具志堅さんは、南部に残された緑地帯は戦没者を悼む「祈りと沖縄戦学習の場になるべきだ」と訴え、「(各議会は)遺骨守る行動を」と呼びかけました。来月21日に上京し国に直接交渉する計画も明かしました。