2021年3月17日(水)
全国の感染 増加傾向
連日1300人超え
第2波ピークに迫る勢い
菅政権が21日にも緊急事態宣言を解除する動きと報じられるなか、新型コロナウイルスの新規感染が下げ止まりから増加傾向に転じています。
厚生労働省が公表している新規感染者数の7日間移動平均が、14日は1131人となり1週間前の1033人を100人近く上回りました。5日以降、10日連続の増加となっています。
報告日別でみると先週は10、12、13の各日に1300人を超えました。これは第2波のピークとなった昨年8月上旬の1500人前後に迫る勢いです。
また、最初の緊急事態宣言が発令された昨年4月の第1週には300人から500人でしたが、現在はその倍以上の水準で推移しています。
感染増加の兆しに加え感染力が従来の1・5倍強といわれる変異株の拡大が各地で確認されている状況を踏まえると、緊急事態宣言の解除はより慎重に行われるべきです。
4都県に対する緊急事態宣言の再延長にあたり菅義偉首相は「リバウンドを防ぐ」ことを理由の一つにあげましたが、再拡大の予兆と感染源を探知するモニタリング検査の強化、無症状感染者の保護の体制の強化など、再拡大を防ぐための措置を急いで確立する必要があります。
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