2021年3月17日(水)
対中国で同盟を強化
日米2プラス2 辺野古推進を再確認
日米両政府は16日、東京都内で、バイデン米政権下で初めてとなる外交・軍事担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開きました。
共同発表文書は、軍事力を増大させ海洋進出を強める中国について、中国海警局の武器使用を認めた海警法の施行など「最近の地域における混乱を招く動きについて深刻な懸念を表明した」と名指しで批判。「日米は、現状変更を試みる、あるいは、尖閣諸島に対する日本の施政を損なおうとする、いかなる一方的な行動にも引き続き反対する」と表明しました。さらに、「台湾海峡の平和と安定の重要性」に言及。「日米防衛」にとどまらない、対中国での同盟強化を強調しました。
共同発表文書は、「核を含むあらゆる種類の米国の能力による日本の防衛に対するコミットメント」に言及し、核兵器禁止条約の発効後も米国の「核の傘」にしがみつく恥ずべき姿勢を示しました。
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を「普天間飛行場の継続的な使用を回避するための唯一の解決策」と再確認。建設反対の民意を無視して早期の完成を表明しました。
在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)を定めた特別協定の改定交渉の合意に向けて取り組むことを確認しました。
日本側は茂木敏充外相と岸信夫防衛相、米側はブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席しました。