2021年3月13日(土)
人口密集地上空で重機関銃むき出し 沖縄県内
米海兵隊ツイート
批判相次ぎ削除
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在沖縄米海兵隊が公式ツイッターに、米軍機が沖縄本島の人口密集地上空を、重機関銃をむき出しにして飛行している写真を投稿していたことが分かりました。沖縄県内では、地上に銃を向けて飛行している米軍機が相次いで目撃されていますが、そうした写真を自ら公開するのは異例。SNS上で批判が相次ぎ、削除に追い込まれました。
投稿は第1海兵航空団によるもので、部隊名は普天間基地(同県宜野湾市)に配備されている第465海兵重ヘリコプター中隊。CH53Eヘリを運用しており、CH53Eの別の機体も写っています。
投稿は、「沖縄の景色!」との題名がついており、「銃身の下の景色」だと説明。銃身の真下に学校や多くの民家が確認できます。
米軍準機関紙「星条旗」電子版11日付によれば、銃はブローニングMK2重機関銃。長射程の狙撃兵器としてイラクやアフガニスタンでの先制攻撃戦争でも使用され、多くの住民が殺傷されました。
第1海兵航空団は本紙の取材に、「写真の主題はあくまで、訓練地点から普天間に戻る途中の夕日だった。銃は人口密集地を向いておらず、鎖錠されていた」と弁明。その上で「写真に対して不適切で誤解を与えるコメントがあったので削除した」と述べています。
沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長は「銃を写すことで沖縄に対する支配力を誇示し、占領者意識をむき出しにしている」と批判。「彼らは日常的に住民を戦場での標的とみなし、格好の訓練対象にしているのだろう」と指摘しました。