2021年3月12日(金)
デモ隊への暴力を非難
ミャンマー情勢 国連安保理が議長声明
【ワシントン=遠藤誠二】国連安全保障理事会は10日、ミャンマー情勢をめぐり「平和的なデモ隊への暴力を強く非難する」とした議長声明を全会一致で採択しました。
声明は、「女性、青年、子どもを含む平和的な抗議者への暴力を強く批判する。安保理は国軍に対し、最大限の自制を働かせるよう呼び掛ける」と強調しました。
また、「引き続きミャンマーにおける民主的な政権移行への支持」を表明するとともに、「人権と基本的な自由を完全に尊重し、法と秩序を擁護する必要性を強調する」と明記。「建設的な対話とミャンマー国民の意志と利益に沿った調停」の実現を訴えています。
声明は、ブルゲナー国連事務総長特使(ミャンマー担当)を支持し、できるだけ早期のミャンマー訪問を促しました。
グテレス国連事務総長は、今回の声明が、すべての拘束者の解放と昨年11月の選挙結果の尊重の重要性を国軍に理解させるものとなるよう期待すると述べました。