2021年3月10日(水)
2021国際女性デー
「沈黙を破り変えよう」
世界各地で
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国際女性デーの8日、世界各地でジェンダー平等や女性への暴力撤廃を求める集会が開かれました。国連では、「指導的地位の女性」をテーマにオンライン会合を開催。新型コロナウイルス感染拡大のもとで復興には女性の力が必要だと議論されました。
【ベルリン=桑野白馬】ベルリン市内で行われた集会では、参加者が「沈黙を破り世界を変えよう」「私たちの体のことは、私たちが決める」と書いたプラカードを掲げ行進しました。女性への暴力撤廃運動のシンボルカラーである紫色の衣類を身に着けた人や、鍋を打ち鳴らす人もいました。
友人と参加した青年(26)は「不当な性差別に苦しむ世界中の女性と連帯する」と強調。ドイツの統計では、3日に1人の割合で国内の女性が暴力で殺害されていることに言及し「この状況を一日も早く変えるために、仲間と声をあげ続けたい」と語りました。
保育士(31)は「魅力的な服を着ていたからだとか、夜中に一人で歩いていたからという理由で肉体・精神的な暴力の標的になって良いはずがない」と強調。「被害者を守るための制度の確立と、性暴力に関する社会的な認識の広がりが必要だ」と話しました。