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2021年3月6日(土)

「政権交代へ力尽くす」

京都・山宣墓前祭 参加者が決意

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(写真)山宣の遺志を継ぎ、市民と野党の共闘の前進で政治を転換させようと誓い合った墓前祭=5日、京都府宇治市・善法墓地

 戦前、反戦・平和と治安維持法反対を貫き、暗殺された代議士、山本宣治(山宣)の命日となる5日、出身地である京都府宇治市の善法(ぜんぽう)墓地で、第92回山宣墓前祭が行われ、雨の中、約200人が参加しました。

 生物学者・性科学者で労働運動などを支援していた山宣は、1928年第1回普通選挙で労農党から当選。議会で治安維持法改悪に反対を貫く中、29年3月5日、39歳の若さで右翼に刺殺されました。

 本庄豊実行委員長は「山宣は家父長制の時代にジェンダー平等を主張した先駆者であり、議会内外で治安維持法改悪反対の共同をつくった。今年の総選挙では、山宣のように市民的共同の可能性を信じ歩んでいきたい」とあいさつしました。

 立憲民主党国会対策委員会(安住淳委員長ら8人の連名)が「いまこそ、野党と市民が結集し、政権交代を」とのメッセージを寄せました。

 各党・団体が追悼の言葉をささげました。日本共産党京都府委員会の地坂拓晃書記長(衆院京都2区予定候補)は、山宣のたたかいを振り返り「総選挙で、すべての野党が力を合わせて新しい政権をつくるため、全力を尽くしたい」と決意を述べました。

 山本家を代表し、山宣の孫の山本勇治さんがあいさつしました。


立民国対がメッセージ

大衆のためのたたかい誓う

 第92回山宣墓前祭(5日、京都府宇治市)に寄せられた立憲民主党国会対策委員会のメッセージ(要旨)を紹介します。メッセージは、同党国会対策委員会の安住淳委員長、原口一博委員長代行、山井(やまのい)和則筆頭副委員長(京都選出衆院議員)ら8人の連名によるものです。

 「山本宣治先生の御命日を迎えて」

 戦前の圧政によって、言論の自由や大衆運動が厳しく制限をされる中で、庶民とともに歩み、その声を国政に届けようとした山本先生は、暴漢に襲われ享年三十九歳の生涯を閉じられました。

 山本先生は、我が国の行く末を案じ、昭和初期の日本社会のあり方に常に警鐘を鳴らしてきました。山本先生のDNAは今、脈々と日本共産党に受け継がれております。

 いまこそ、野党と市民が結集し、山本先生が望んでいた大衆のための政治、貧しきものや決して省みられることのない人に光を当てるための政治を実現するため、政権交代を実現しなければなりません。

 「山宣ひとり孤塁を守る だが私は淋(さび)しくない 背後には大衆が支持してゐるから」この先生の厳冬に凛(りん)として立ち上がる姿に思いをおこし、自らを奮い立たせて大衆のために闘うことをお誓い申し上げます。


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