2021年3月1日(月)
「建設石綿」解決早く
穀田氏、基金制度創設も
衆院予算委分科会
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日本共産党の穀田恵二議員は2月26日の衆院予算委員会分科会で、建設アスベスト被害者救済、琵琶湖の保全・再生、大戸川ダム建設問題について質問しました。
穀田氏は、最高裁が京都建設アスベスト第1陣訴訟で国と主要な建材メーカーの責任を認めたこと(1月28日)にかかわって、国として被害者への真摯(しんし)な謝罪、継続中の訴訟の早期和解・解決、未提訴の被害者も含めた「被害者補償基金制度」の早期創設を提起しました。
琵琶湖の保全・再生問題で、▽農業排水による汚染を改善するため、国の「環境保全型農業直接支払交付金」の単価引き上げと対象拡大▽漁獲量が激減する漁業への対策、琵琶湖の生態系の再生▽琵琶湖の「深呼吸」ともいわれる全層循環の「未完了」の問題―などを取り上げ、「琵琶湖総合開発」への真摯な反省に立った対応策を求めました。
小泉進次郎環境相は、「琵琶湖の水質改善のため植物プランクトンの調査・研究」など「滋賀県と協力して琵琶湖の保全の取り組みを進める」と答弁しました。
穀田氏は大戸川ダムの建設「再開」の問題について「(淀川の治水上も琵琶湖の全閉操作との関係でも)基本的な数値の検証から、治水効果がさほど期待できないことがはっきりした」と強調。「大戸川ダムありきでなく、利水ダムである喜撰山ダムの活用(事前放流)、不十分だった堤防整備や河道掘削、流域全体で治水対策を」と主張しました。