2021年2月25日(木)
イージス調査で初会合
チーム発足、野党が疑惑追及
政府が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策と称する「イージス・システム搭載艦」の導入をめぐるさまざまな疑惑で、日本共産党や立憲民主党、国民民主党は24日、野党合同の「イージス・システム疑惑調査チーム」を発足させ、初の会合を開きました。9日の衆院予算委員会で日本共産党の穀田恵二議員が、イージス・システム搭載艦のレーダー選定に米政府や米軍需企業ロッキード・マーチン社の圧力があった疑惑を追及したことを受けて発足しました。
同チームの責任者は立民の原口一博国対委員長代行、副責任者は穀田、立民の広田一、吉川元、国民の古川元久の各議員、事務局長は立民の本多平直議員です。
会合で原口氏は、ロッキード社製レーダー「SPY7」の選定過程が不透明だとして「『令和のロッキード事件』という大疑獄に発展するのではないか」と強調。試作品すらないSPY7の導入は「買うことが目的だとしか思えない。徹底的に解明したい」と述べました。穀田氏は、イージス・システム搭載艦の費用は青天井で、選定過程もロッキード社との契約ありきではないかと指摘し、「野党全体で追及し、真相を暴く意義は大きい」と強調しました。「(代替策に)なぜこだわるのか究明が必要だ」(広田氏)、「当時の総理も含めて何があったのか明らかにすべきだ」(吉川氏)などの意見が相次ぎました。
同チームは、疑惑の真相究明に向け、関係者を呼んで野党合同ヒアリングを開催するほか、資料要求を行うことを確認しました。