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2021年2月23日(火)

高校生 3割うつ症状

コロナ禍 心のケア必要

国立機関が調査

図

 コロナ禍のもとで高校生の3割に中等度以上のうつ症状がみられるなど、子どもの心のケアが大切になってきていることが国立研究開発法人国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート」第4回調査で分かりました。

 今回の調査は昨年11月~12月にインターネットで実施。子ども924人、保護者3705人が回答しました。とくに心の健康・悩みについて詳しく尋ねました。

 子どもに心の状態を尋ねた結果では小学4~6年の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上のうつ症状がみられました。子ども全体の17%が「実際に自分の体を傷つけた」、24%が「体を傷つけたい、死にたいと思った」と答えるなど、自傷行為も深刻でした。

 アンケート結果をまとめた同センターコロナ×こども本部の半谷(はんがい)まゆみさんは、コロナ禍での子どものうつの原因について直接明らかにすることはできていないとしながら、「コロナへの感染への不安や、生活の変化などのストレスが関与している可能性はある」と指摘。コロナに不安を持っている子どもに対して「親や教師は気持ちを自由に表現できるように工夫してあげることが大切。話してくれたらどんな気持ちも否定せず、しっかり聞いて受け止めてほしい」といいます。

 「この1カ月で悩んだこと」の問いには「勉強」と回答した子どもが50%と高い割合でした。半谷さんは「休校に伴うカリキュラムの変更により『授業の進行が早い』、『宿題が多い』、『休みが少なくて疲れる』などの意見が寄せられています。コロナの影響で勉強に悩みを抱えているのでは」と述べています。

 今回調査を行った国立成育医療研究センターは、コロナ禍で多くの悩みを抱えている子どもたちのための「こころ×子どもメール相談」を行っています。メールアドレスはkodomo-liaison@ncchd.go.jpです。


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