2021年2月23日(火)
ミャンマーでゼネスト
過去最大規模 軍事独裁打倒目指す
【ハノイ=井上歩】国軍のクーデターに対する国民の大規模な抗議運動が続くミャンマーで22日、公務員、労働者と市民が全国一斉にストライキを実施し、過去最大を更新する規模の抗議デモを行いました。
現地メディアによると、不当な権力の命令を拒否する不服従運動に加わる公務員をはじめ、数十万から数百万人が職場を離れてゼネストに参加。民衆が各地の道路を埋め尽くし、プラカードや掛け声の唱和でアウン・サン・スー・チー氏ら指導者の解放や民主主義回復を求める様子がSNSの投稿やライブ配信で伝えられました。
ゼネストは日付に「2」が並ぶ22日にあわせ、軍事独裁打倒を目指して政党や労組、学生・宗教・職業団体などの25団体が実行委員会をつくり、全市民に参加を呼び掛けたもの。大手スーパーをはじめ多数の店舗が休業し、都市部を中心に商業・経済活動、行政サービスのほとんどが停止したとみられます。
軍政は22日付国営紙に「デモ隊が若者を生命の危険がある対決の道へ扇動している」などと「暴動」への警告を掲載。弾圧態勢を続けていますが、国民側は軍が統治不能となるまで非暴力の運動を拡大し、退陣に追い込む構えです。