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2021年2月14日(日)

イエメン 5歳未満児が飢え

約40万人餓死の危険

国連警告

 【カイロ=秋山豊】国連は12日、紛争が続くイエメンで、今年、緊急の治療を行わなければ約40万人の5歳未満の子どもが飢えで亡くなる危険があると警告する報告書を発表しました。

 報告書は世界食糧計画(WFP)や国連児童基金(ユニセフ)など国連の4機関が発表したもの。これによると、今年、5歳未満の約230万人が急性栄養失調に苦しみ、うち40万人が命の危険がある重度急性栄養失調に陥る可能性があります。

 イエメンではイランが支援する武装組織フーシ派と暫定政権が対立。2015年にフーシ派が大統領宮殿を制圧すると、政権側を支援するサウジ主導の連合軍が空爆を開始しました。

 国連は5歳未満の重度急性栄養失調が昨年比22%増加すると予測。15年以降で最も高い水準と指摘しています。

 これに加え、妊娠あるいは授乳中の女性約120万人が急性栄養失調に陥ると予想しています。

 国連はイエメンへの人道支援計画に必要な34億ドル(約3568億円)のうち19億ドルしか調達できていないと述べています。

 同国は6年に及ぶ紛争で10万人以上が死亡し、約1000万人が深刻な食料不足に苦しんでいるといわれます。


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