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2021年2月13日(土)

PCR検査の思い切った拡充を

志位氏会見 感染者減少傾向の今こそ

 日本共産党の志位和夫委員長は12日、国会内で記者会見し、新型コロナウイルス新規感染者の減少に伴うPCR検査数の大幅減少を「強く危惧している」として、「検査のキャパシティー(能力)に余裕があるいまこそ、検査の思い切った拡充でコロナを抑え込むよう注力すべきだ」と主張しました。

 志位氏は、全国のPCR検査件数が1月14日の9万766件をピークに、2月9日には4万4053件と半分以下に減っていると指摘。この1年間をみても、新規感染者数が減少したときに検査数も減らしてしまい、感染抑え込みをはからなかったことが、第2波、第3波を招いてしまった教訓だとして、「これでは悪循環になる。何度も失敗を繰り返すのは許されない」と強調しました。

 志位氏は、「しんぶん赤旗」調査(12日付)では、18都府県で高齢者施設などでの社会的検査を開始し、実施計画のある7県を含めれば、25都府県に広がっていると紹介。「たいへん重要な前進だが、高齢者施設などの職員に限定されており、定期的な検査に踏み込んでいるのは一部分だ。検査は定期的に行うこと、対象に入所者も含めること、医療機関や福祉施設、保育園の検査も必要だ。いま思い切って社会的検査を広げ、これらの施設を守るべきだ」と強調しました。

 志位氏は、12日改定の政府の基本的対処方針に繁華街での無症状者も含む1日1万件程度の検査実施が盛り込まれたことについて、「一歩前進だが、検査目的がサンプリング(抽出)となっている。検査目的をサンプリングにとどめず、感染抑止におき、大規模検査に踏み切るべきだ。広島県で始まった感染集積地での網羅的、面的検査を政府のイニシアチブで全国で進めるよう強く求めたい」と述べました。

 志位氏は、今後、ワクチン接種が進んでも、感染が収束するまでには長い時期がかかるというのが多くの専門家の見解であり、感染力の高い変異株や、抗体が十分に効かない変異株(逃避変異)の出現も警戒が必要だとして、「いま検査を強めることが大事だと強く言っておきたい」と重ねて強調しました。


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